友達に借りたクルマのカギを失くした

car_key僕は子供のころ、今は亡き祖父に「人間生きていれば、色々な『面倒事』に巡り合うものだが、それに負けずにがんばりなさい」と言い聞かされたことがあります。

確かこの話を聞いたのは、僕が祖父の家の近所で出来た友だちとちょっとしたことでケンカになったタイミングでした。「おままごと」で遊びたいというその子と、「山に探検に行きたい」という僕とで、言ってしまえば意見の衝突がおき、子供ゆえにお互いに謝るきっかけが分からずに途方にくれていたのですが、祖父が優しく言ってくれたこの言葉が、解決のきっかけとなりました。
それから20年が過ぎましたが、成人した今でも僕の中にはこの言葉が強く残っています。

さて、僕がケンカした祖父の家の近所に住んでいた子についてですが、結論から言うと、実は今も交流があります。その子が僕が今住んでいる東京に来た際などは、色々なところに遊びにいったりしている関係ですが、先日その彼女から「友達に借りたクルマのカギを失くしたんだけど、どうしよう?」と狼狽えた様子で電話が入ったのです。幸いその際は、こちらの「落ち着いて、朝から今までの行動を思い出して、そのクルマのカギを置きそうな機会はなかった?」と問いかけが切っ掛けとなり、何とか発見に至りました。

それはそれで良かったのですが、不思議なのは彼女が何故、わざわざ僕に連絡してきたかということ。冷静に考えるまでもなく、その子がいるのは亡き祖父が住んでいた地区で、関西の岡山です。それがどうして遠い東京にいる僕に助けを求めてきたのか、答えが分かるような分からないような僕なのでした。